2023年、第3Qの大学院生実験講義「核不拡散・核燃料デブリバックエンド化学実験」終了

 東工大原子核工学コースでは、幾つかの大学院生実験講義を用意しています。中瀬は、同じく化学系の塚原先生、鷹尾先生と共に、化学実験を担当しています。

 かなりレアな経験かと思いますが、我々は実際の(劣化)ウランを用いた実験講義を提供しています。塚原先生がクロマトグラフィー、鷹尾先生がイエローケーキ作成やウラン酸化物のXRD、中瀬はウランの溶媒抽出に関する講義を行っています。東工大の原子核コースは今後も引き続き重要な、バックエンド系が特に充実していると思います。

原子核工学コースの学生たちは、既に核燃料サイクルに関して第1Q、第2Qで座学で学んでいるので、実践的な感覚を身に着けてもらおうというものです。

私の担当の抽出パートでは、古い手法ですが、比色法を用いて抽出したウラン錯体の濃度を定量し、抽出率、分配比を計算してもらっています。 まあ現在ではICP-MSあたりで分析するのが一般的ですが、抽出具合がきれいな黄色でわかるので、結構気に入っています。

普段から核燃料や放射性同位元素を用いた実験を行っている学生もいますが、殆どの学生にとっては初めての経験。しっかりと基礎を身に着けて、社会に羽ばたいていってほしいです。

基本的には、色が濃いほど抽出されているといえる。UV-Visで吸光度を測定し、定量。上側が有機相、下側が水相。
用いた硝酸ウラニル6水和物。