中部電力 浜岡原子力発電所訪問

 こんにちは。 学士4年の鈴木です。最近は学士特定課題研究の締め切りが迫っており、論文の執筆作業と結果のまとめに追われる日々を送っています

さて、2024710日、中瀬先生、岡村さん、アラーさんと私にJAEAからのお二人を加えた計6人で浜岡原発を訪問しました。

実は浜岡原発は私にとってかなり思い入れの深い原発なのです。というのも私の父方の実家が発電所の位置する御前崎市(旧浜岡町)にあるからです!祖父母はまだ原発から3km程の場所に住んでいますし、私も毎年3回ほど訪れています。

また、それだけでなく私の祖父は旧浜岡町の役場に務めていて、浜岡原発が設置される際に町の代表者の1人として住民や中部電力との対応にあたったという過去もあり、一関係者の家族である自分としては浜岡原発を訪問することは大きな意味を持つ事でした。

浜岡原子力館前での一枚

 

中部電力の社員の方々とお会いするので初めは少し緊張していましたが、非常に丁寧に対応していただき、様々な話をする中で非常に有意義な時間を過ごす事が出来ました。

午前中には中部電力さんからの説明をお聞きし、廃止措置に関する意見交換会を行いました。実際に廃止措置を進める事業者の方の生の声をお聞きし、その現状について深く理解することが出来ました。

午後はいよいよサイト内の見学です。浜岡原発は現在3,4号機の再稼働に向け様々な安全強化の工事が行われていますが、その中でも最も目を引くのは高さ22mの防潮堤です。遠くから見ても迫力のある壁は近づいて見てみるととてつもなく巨大で圧倒されました。

見学では廃炉に向けた解体工事の進む1,2号基の原子炉建屋とタービン建屋にも入らせて頂きました。運転中は決して見ることの出来ないタービンの断面や、原子炉建屋内の設備を見学させていただきました。建屋内に保管された金属廃棄物の量には圧倒されました。これらの廃棄物は全て検査され、クリアランス対象物であるか判断されます。数字を聞くだけでは実際の量を想像することは難しいものですが、実際に見ると事業者の抱える課題を肌で感じることが出来ました。

高さ22mの防潮堤

 

私が特に印象に残ったのは発電所内の研修センターにある「失敗に学ぶ回廊」です。事故やトラブル時の実物が展示されており、その生々しさに衝撃を受けました。一方で、中部電力の同じ事故を絶対に起こさないというプライドも感じることが出来、その姿勢に信頼感を抱きました。

失敗に学ぶ回廊 実際に事故で破断した配管の展示

 

午後の意見交換会では私が主に研究テーマとしている諸量評価と将来シナリオについてたくさんの質問をさせていただきました。一学生の私の質問にも非常に丁寧に対応していただき、わからないことについてはわざわざ退出してデータを探してきてくださるなど、そのような誠実な姿勢には頭が上がりませんでした。

 

全体を通して、至る所に中部電力の原子力事業者としての誇りを感じることができ、感銘を受けました。施設も、そこで働いている人も「かっこいいなぁ」と感じました。浜岡は個人的にはなじみの場所でしたが、そんな場所にこれだけの技術と経験が詰め込まれた施設があることを一地元の人としても改めて誇りに思える、そんな訪問になりました。